腹腔鏡下ヘルニアセンター
部門紹介
担当医師 副院長 髙川 亮 |
当院では鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、再発ヘルニアなどほぼ全てのヘルニア疾患に対して積極的に腹腔鏡を用いた手術を施行しています。腹腔鏡手術は傷が小さいため手術後の痛みも少なく、また整容性に優れているため手術後の患者さんの満足度の高い治療法の1つと考えられています。
およそ1000例のヘルニア手術を経験した医師が責任を持って対応しており、手術は片側1か所であれば40分(麻酔も含めて1時間30分)程度になります。
入院期間は患者さんのご希望を伺い、手術後1-2泊を選択される方が多いです。
鼠径部や腹部など体表の膨隆が気になる方は、外来でご相談ください。
ヘルニア部位 | 鼠径 (含両側) |
大腿 | 腹壁 | 臍 | 再発 |
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症例数 | 140 | 8 | 10 | 6 | 7 |
うち腹腔鏡数 | 110 | 7 | 10 | 0 | 7 |
※2018年4月~2023年10月の累計数
※前立腺術後、腹部複数回手術後の方は腹腔鏡下手術の適応外になります。
対象疾患
鼠径・腹壁ヘルニア、胆嚢疾患(胆石、胆嚢ポリープなど)、虫垂炎、胃がん、大腸がん、脾臓疾患など
動画のご紹介
当院の髙川副院長が、『名医のいる病院』(医療新聞社)に掲載されました。
医療新聞DIGITALで詳しい情報を見ることができます。
特色
鼠径ヘルニア:腸管が皮膚の下まで脱出して膨隆している状態
腸管がはまり込んでしまうと腸が壊死してしまう可能性があります
ヘルニア(いわゆる脱腸)に対する診療(診断+治療)を行います。
足の付け根の痛みや違和感、また過去に手術した場所の膨らみなど、気になることがありましたら気軽に受診してください。
ヘルニアは自然に治ることはないため、早急な診断と治療が大切になる病気となります。腸が突出した状態のままになると嵌頓(かんとん:腸がくさってしまう状態)を起こしてしまい、生命に関わる可能性があります。
診断は触診とCTで簡単に行うことができ、また嵌頓をおこす前であれば、比較的容易に治療は行えます。(腹腔鏡下を用いた手術で40分程度、退院まで術後平均1〜2日。)
どのような些細なことであっても気になる症状がありましたら、気軽にご相談ください。丁寧な説明とともに迅速に対応させていただきます。
腹腔鏡下ヘルニア手術の様子