耳鼻咽喉科
外来表
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 (9:00~12:00) | 田村 | 田村 | 田村 | 非常勤医師★ | ||
| 午後 (14:00~16:00) | 田村 | 田村 | 田村 | 非常勤医師★ | ||
| 夜間 (16:00~18:00) |
★・・・第2、4土曜のみ
- 事前予約の上、ご来院ください。
- 30分単位での予約となります。
ご予約・お問い合わせ
046-269-5000(予約専用)
046-269-2411(代表)
(電話受付時間:月~金曜日 9時~18時、土曜日 9時~16時 ※祝祭日を除く)
診療科の説明
「病院の耳鼻咽喉科」は「クリニックの耳鼻咽喉科」のイメージとは異なり、「耳・鼻・のど」への薬による治療だけでなく、多種多様な検査や、眼・脳・歯を除く首から上の広い範囲の手術を担当します。全国的にも耳鼻咽喉科を標榜し且つ手術対応が可能な病院は決して多くない中、当院は地域の中核病院として、診断、治療、入院、手術が必要な耳鼻咽喉科領域の問題に対応するべく努めています。2024年4月から診療体制が一新され、総合病院の耳鼻咽喉科ならではの精査や特殊な処置を要する患者さんの受診が増加傾向にあります。
一人当たりの診察時間を十分確保するとともに診療の質を担保するため、事前に電話での診察予約を取得するようお願いいたします。
主な対象疾患
外耳疾患
先天性耳瘻孔、急性外耳炎、外耳道真菌症、耳垢塞栓、外耳道異物、外耳道損傷、外耳道真珠腫など
中耳疾患
急性中耳炎、慢性中耳炎、滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎など
内耳疾患
突発性難聴、低音障害型感音難聴、耳鳴症、老人性難聴、顔面神経麻痺、内耳性めまいなど
鼻副鼻腔疾患
慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、副鼻腔真菌症、歯性上顎洞炎、鼻前庭嚢胞、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、嗅覚障害、鼻出血、鼻骨骨折など
口腔咽頭疾患
急性扁桃炎、習慣性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、唾石症、味覚障害、口腔・咽頭腫瘍、嚥下障害など
咽頭疾患
急性喉頭炎、声帯ポリープ、反回神経麻痺、喉頭腫瘍など
頭頸部疾患
頸部腫瘤(耳下腺、顎下腺、甲状腺、リンパ節)など
当科で実施可能な主な検査
- 標準純音聴力検査
- 語音聴力検査
- 歪成分耳音響放射検査
- インピーダンスオージオメトリー
(ティンパノメトリー、アブミ骨筋反射検査) - 赤外線フレンツェル検査
- 中耳内視鏡検査
- 鼻咽腔内視鏡検査
- 喉頭内視鏡検査
- 嚥下内視鏡検査
- 甲状腺・頸部超音波検査
- 超音波ガイド下穿刺吸引細胞診
- 各種生検 など
主な耳疾患・顔面神経疾患
突発性難聴
ある日突然片側のみに生じる原因不明の難聴です。できる限り発症早期にステロイドの全身投与を開始し聴力改善に努めています。
一方、高齢や合併症、既往歴などの関係でステロイドの全身投与が難しい方に対しては、鼓膜麻酔の上で、「鼓室内ステロイド投与」という内耳への局所治療を行い、聴力の回復に努めています。
低音障害型感音難聴
片耳又は両耳の低音域の難聴を来たす病気で耳のつまり感を生じます。
強いストレスを抱える比較的若い方の発症が多く、当科では薬による治療のほか、ストレス対策を含めた入念な生活指導にも取り組んでいます。
顔面神経麻痺
ある日突然、顔の片側のみ顔が動かなくなり、眼が閉じられない、眉が上がらない、口の端から水がこぼれる、といった症状を来たします。
できる限り発症早期にステロイドの全身投与や抗ウイルス薬の投与を開始し回復に努めています。
また麻痺の影響で顔の筋肉が痩せて固まらないように、日本顔面神経学会ガイドラインに準じた顔面のマッサージによるリハビリ方法も診察時にご説明しています。
耳鳴症
耳周囲に実際の音がないにもかかわらず、「キーン、ジー、ゴー、セミの鳴き声のような音が聞こえる」と感じてしまう現象です。
最新の研究では、多くの耳鳴は難聴がきっかけで脳の活動に変化が生じることで発症すると考えられています。また、様々なストレスによっても耳鳴が悪化します。薬物治療は効果的でなく、当科では、診察、聴力検査の後、図を供覧しての耳鳴発症の仕組みをご説明しつつ、症状緩和に向けた生活指導を行っています。
また近年、難聴を伴う耳鳴には、「補聴器」が症状緩和に有効であることが分かっており、症状に応じて後述する当科の「補聴器外来」へ適宜ご案内いたします。
補聴器診療
近年、「老人性難聴」の放置により「認知症」を発症するリスクが高まることが広く知られるようになりました。薬物治療は無効であるため、補聴器が認知症予防の観点からも有効な手段と世界的に位置付けられています。
当科では2024年に「補聴器相談医」の資格を有する常勤医の着任以降、非常に専門的な対応を要する補聴器診療に注力しています。
補聴器装用をお考えの方は、診察及び必要な諸検査を受けた方のみ、当科部長と「認定補聴器技能者」資格を有する補聴器業者により運営する「補聴器外来(日時指定、完全予約制)」にご案内し、対応いたします。
尚、当院は日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会で適切な補聴器診療が可能な医療機関として紹介されています。
補聴器診療が可能な補聴器相談医リストはこちら
補聴器診療の流れ
※補聴器外来の電話予約は一切承っておりません。ご希望の方は、耳鼻咽喉科外来をご受診ください。
耳鼻咽喉科外来受診
一般診察、標準純音聴力検査などを行います。
語音聴力検査
(言葉の聞き取り具合の確認)
土曜日の午後に実施します。 ※完全予約制
耳鼻咽喉科外来再診
語音聴力検査結果説明後、補聴器外来へご案内します。
補聴器外来初回
初回は約1時間診療し、補聴器の貸し出しを行います。 ※完全予約制
補聴器外来再診
補聴器の調整を行います。貸し出しは継続となります。 ※完全予約制
以降、2週間毎に
補聴器外来再診
補聴器の調整を行います。貸し出しは継続となります。 ※完全予約制
めまい診療
「めまい」といってもその原因は多岐に渡り、原因次第で治療内容も異なるばかりか、必ずしも耳鼻咽喉科領域の「内耳性めまい」とも限りません。
さらに、生活習慣に問題があるため、めまいを発症する方も少なくありません。
当科では、2024年に日本めまい平衡医学会認定の「めまい相談医」及び「専門会員」資格を有する常勤医の着任以降、めまい診療体制を一新いたしました。
詳しい問診の後、一般診察、各種眼振検査をはじめとする平衡機能検査、聴力検査のほか、必要に応じて頭部CT/MRI等の追加検査を行って診断をつけた後、投薬、入念な生活指導、浮遊耳石置換法、前庭リハビリなどの手法を用いて治療に当たるとともに、場合によっては他科への受診を促しています。
尚、めまい診療には問診を含めてお一人当たり長時間の対応を要するため、事前にお電話で診察予約をお取りいただくようお願いいたします。
主な鼻の病気
慢性副鼻腔炎
鼻の周りにある「副鼻腔」と呼ばれる空間内で慢性的な炎症が起きている状態で、鼻づまり、粘性の鼻汁、頭重感、匂いがしないなどの症状が出現し得ます。一般診察の後、鼻咽腔内視鏡やCT検査の後、マクロライド少量長期療法を行い、それでも改善しない場合は、後述する手術治療を行います。
好酸球性副鼻腔炎
近年、難治性且つ易再発性の「好酸球性副鼻腔炎」の方が増加傾向にあります。好酸球性副鼻腔炎は従来のマクロライド少量長期療法が効きにくく、喘息の合併、嗅覚障害の発症、著明な鼻茸を伴うことが特徴です。
当科では鼻内を後述する手術で大掃除した後、内服薬及び点鼻薬による治療、鼻洗浄(鼻うがい)などを継続することで寛解状態を維持するとともに、定期的な鼻咽腔内視鏡検査にて再発の早期発見に努めています。
アレルギー性鼻炎
国民病ともいうべき「花粉症」に代表されるアレルギー性鼻炎の治療を行っています。多様な薬剤の処方が可能ですが、薬によっては眠気を生じるものも多々あるため、眠気が出ない薬をご希望の方は診察時にお申し出ください。
一方、スギ花粉症に対して唯一根治治療の可能性のある「舌下免疫療法」については、近年、新規治療開始用の薬剤の国内流通が不安定な状況が続き、当院での新規治療開始が困難となっていますのでご了承ください。
尚、過去に舌下免疫療法を開始した方については、当院での治療の継続は可能です。
嗅覚障害
コロナ禍以降、「匂いが分からない」という症状に注目が集まるようになりました。
当院では診察、鼻咽腔内視鏡検査、嗅覚検査の後に投薬を行っています。
更に、近年国内外で注目されている「嗅覚刺激療法」と呼ばれる「匂いのリハビリ」の手法を当科でも導入しており、嗅覚の回復に努めています。
主なのどの病気
嚥下障害
嚥下(えんげ)障害とは、舌やのどの動きが悪くなり、水分や食物をうまく飲み込めなくなる状態です。原因として、老化、脳梗塞などの脳血管障害、ある種の神経や筋肉の病気による嚥下機能(飲み込みの働き)の低下が挙げられます。
当科では、嚥下障害の診療に関し一定以上の知識と経験を有する「気管食道科専門医」資格のある常勤医による一般診察の後、喉頭内視鏡検査によってのどの状態をまずは把握します。
続いて、別日に嚥下内視鏡検査、必要に応じて嚥下造影検査を計画し、看護師、言語聴覚士、管理栄養士とともに飲み込みの状態を詳細に確認することで、リハビリテーション(口やのどの筋肉を鍛える間接嚥下訓練や、ゼリーなどを用いて実際に飲み込む練習をする直接嚥下訓練)や食事内容の検討などが行われます。
主な耳鼻咽喉科領域の腫瘍
耳鼻咽喉科領域でも良性又は悪性の腫瘍を生じることがあります。
代表的な喉頭がんは耳鼻咽喉科領域のがんの中で最も多く、喫煙が発生に大きく影響するがんです。声帯にできるがん(声門がん)では初期から声がかれるため比較的早期に診断されます。一方、がんが進行すると、息苦しさなどの他の症状も現れてきます。一ヶ月以上声がれが続く喫煙歴のある方は、耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
尚、耳鼻咽喉科領域のがんの治療は極めて専門性が高く、複数の医師による繊細な手術、放射線治療、抗がん剤等の薬剤を組み合わせて行われますが、治療方針の決定前には複数の精密検査を受ける必要があります。
当科でこうした腫瘍性病変を認められた方については、大学病院やがん専門病院等の高次機能病院へご紹介させていただきます。
手術について
耳の手術
鼓膜に穴が開いて耳だれを繰り返すことがあります。これが「慢性中耳炎」です。最初は難聴も軽度ですが、鼓膜を閉鎖しないと外から細菌が入り炎症を繰り返すことで、内耳と呼ばれる聞こえに関係する器官にダメージが及んだ結果、難聴が進行します。
こうした事態を防ぐために、洗浄や点耳薬によって感染を制御した後に、「鼓膜形成術」又は「鼓室形成術」を実施することで鼓膜の穴をふさぐとともに可及的に聴力の改善を図ります。
尚、従来からの顕微鏡を使用した手術のほか、近年注目されている「経外耳道的内視鏡下耳科手術」の手技を当院でも導入し、ご自身の筋膜や軟骨、結合織を用いて低侵襲に鼓膜や耳小骨の再建に努めています。
副鼻腔の手術
内視鏡下鼻副鼻腔手術
「慢性副鼻腔炎」、「好酸球性副鼻腔炎」、「副鼻腔真菌症」といった副鼻腔疾患に対して、内視鏡、マイクロデブリッター等の手術器機を駆使して、手術の安全性を向上しつつ低侵襲な鼻副鼻腔内視鏡手術を実施しています。
術後、止血及び傷を早く治す目的で鼻に詰め物をします。当院では、2024年より止血及び創傷治癒効果の高いプラスモイストを採用しています。この製材は、後述の鼻洗浄(鼻うがい)によりゼリー状に変化し、徐々に溶けていくため、昔の副鼻腔手術のガーゼ抜去時のような強い痛みはありません。
退院後は、自宅での継続的な鼻洗浄によるセルフケアとともに、定期的な通院による鼻咽腔内視鏡を用いた診察と処置を行います。
症状に応じて、内服薬や点鼻薬を処方し、継続使用をお願いすることがございます。
副鼻腔の手術

内視鏡下鼻中隔矯正術
鼻の左右を隔てる鼻中隔と呼ばれると呼ばれる壁の曲がり(鼻中隔弯曲)により、慢性的な鼻づまりだけでなく、鼻の中の換気不良による副鼻腔炎、さらには気圧の変化の際に鼻づまり側の耳もつまる症状が出現しやすくなります。
こうした「鼻中隔弯曲症」に対し、内視鏡を用いて鼻内を詳細に観察しながらの鼻中隔矯正術を実施し、鼻づまりの改善に取り組んでいます。
内視鏡下下鼻甲介粘膜下組織切除術
鼻の中に入ってすぐの場所にある下鼻甲介が「アレルギー性鼻炎」などの原因で長年むくんでいると、慢性的な鼻づまりを来たします。
当科では下鼻甲介の粘膜下にある組織を内視鏡で観察しながらマイクロデブリッダーを用いて減量することで、鼻づまりの改善だけでなく創部の早期治癒に努めています。
鼻水の改善手術
内視鏡下選択的後鼻神経切断術
春のスギやヒノキだけでなく、複数のアレルギー源による「アレルギー性鼻炎」でほぼ一年中の鼻水やくしゃみで悩まされている方に対して、鼻の粘膜の浸潤に関与する後鼻神経を切断すると、症状の緩和だけでなく、内服薬の減量にも効果的です。
当科では、下鼻甲介内の一部神経だけを選択的に切断し、従来の手術方法で生じうる術後の重症鼻出血や鼻の強い乾燥感といった合併症を回避する、「選択的後鼻神経切断術」を2025年より開始しました。下鼻甲介粘膜下組織切除術と同時に行います。
繰り返す扁桃炎に対する手術
両側口蓋扁桃摘出術
扁桃炎を繰り返し頻繁に発熱やのどの痛みを起こす「習慣性扁桃炎」という状態の方や、重症の扁桃炎で扁桃周囲に膿が溜まる「扁桃周囲膿瘍」になった方は、口蓋扁桃を摘出することで再発を防止することができます。
尚、術後出血に対する経過観察のため、手術後1週間の入院が必要です。
その他の手術及び治療
入院、全身麻酔での声帯ポリープ切除術、一部の良性腫瘍切除術も実施しています。
また外来にて、局所麻酔下での扁桃周囲膿瘍切開術、鼓膜切開術、ガマ腫開窓術、鼻骨骨折整復術、鼻出血焼灼止血術、表在性の唾石摘出術なども行っています。
尚、外来でのネブライザー治療は、院内感染対策の観点から現在行っておりませんのでご了承ください。
ご予約・お問い合わせ
046-269-5000(予約専用)
046-269-2411(代表)
(電話受付時間:月~金曜日 9時~18時、土曜日 9時~16時 ※祝祭日を除く)
